2018年12月04日

西の京にて

 この日は唐招提寺を描くつもりで奈良まで出かけました。ところが唐招提寺入り口で絵を描きたいのですがと言うと、水彩絵の具は使用禁止と言われて大ショック!今まで自由に絵具を使わせてくれていたのに~と粘ってみましたがだめでした。最近観光客が激増し、スケッチする人のマナーも悪いそうだし仕方たいかもな~と思いつつ、こんなことなら今までもっと沢山描いておきゃ良かったなーと返す返すも残念無念でした。というのも唐招提寺はほとんどの伽藍が国宝で、建物一つ一つの姿が本当に美しく、その配置も絶妙、すばらしい空間で絵を描かせてもらえる奇跡の寺院と友達同士で言うていたのです。
 こんなことなら今年の春先に唐招提寺の近くで絵を描いた時に、中に入らせてもらって描けばよかった、なんとかならんかなと唐招提寺に電話までして、また断られ、なんでなん?前は良かったのにとうじうじ思いながら他に描く場所を探しましたがなかなか見つからず。
 そのうち疲れてきてもう描かんと帰ろかとつぶやく始末。まあそんなこと言わんとせっかく来たんやからと仲間になだめられつつ、まあお腹もすいたし先にお弁当食べようよとふと見つけた場所がここでした。
 桜並木の向こうに薬師寺の西塔が見え、桜の紅葉もまだ綺麗でした。気を取り直して頑張って描き上げると、まあ気に入った絵になりました。一緒に行った友達のお陰で描けた絵です。朱美ちゃん幸子さんありがとう。
  


Posted by びん at 16:37Comments(0)奈良の風景

2018年04月06日

道明寺八幡宮の桜

 今年は桜がとても早かったですね。昨日まで連日桜を描きに出かけていました。毎年桜の時期はそわそわして落ち着きません。でも桜はとても難しい。年々描けなくなっているような気がします。
 道明寺のしだれ桜を目指して出かけましたが、少し盛りを過ぎていたので近くの八幡宮のソメイヨシノを描きました、見事な桜並木の美しさに近づけず悪戦苦闘しました。
 描いていると知り合いのTさんが一家でお孫さんのお宮参りに来ていたのと出くわしてびっくり。Tさんは大阪在住で、以前恵比寿町のアーケードで描いていた時も出くわしたこともあり、どこででも描いてるんやなと思われたなとちょっと恥ずかしかったです。
  


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2017年10月29日

明日香村 稲渕の棚田

 またFさんの案内で行きました。彼岸花が咲く棚田を描くのが目的ですが彼岸花は画面の端っこにちっちゃく描いただけになりました。近景に大きく彼岸花を入れたいところですが、まだ実際の風景を変えて画面を構成することができません。ところで彼岸花って本当にお彼岸の前後にだけ咲きますね。お彼岸の直前に突然現れ、あっというまに真っ赤に咲き乱れたかと思うと、お彼岸が過ぎるとすぐに姿を消す、全く昔の人はよくこの名前を付けたものだと感心します。
 農作業している人が乗ってきたトラックはあえて省かず描きこみました。トラックを描いている途中で、農作業していた人がトラックに乗ってどこかに行ってしまいそうになり、慌ててトラックの人に、「描いてる途中なんですけど」と言うと、すぐ戻ってくるとのこと。安心して描いていると、本当に戻ってきてくれたので無事仕上げられました。
 農作業している方は小倉さんという方で、戻ってきてくれただけでなく、畑の子芋を掘り出してわたしたちに下さいました。平和で楽しい一日でした。掘りたての子芋はとってもおいしかったです。
  


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2017年10月29日

奈良公園の茶店

 Fさんの案内で、いつものメンバーで奈良公園の茶店を描きました。最近の」奈良公園はすごい人出。8~9割が海外からの観光客です。ここに描き込んだ人物もお店の人以外はほとんど外国人。
 この日は鹿がわたしの所に寄ってきて、パレットの下に敷いていた新聞紙を食べてしまいました。追い払おうとしたけどだめでした。描きかけの絵は食べられませんでしたが鼻を押し付けられてちょっと汚れました。奈良公園では今まで何回も描いていますが、鹿に襲われたのは初めてです。
  


Posted by びん at 21:46Comments(0)奈良の風景

2017年01月02日

恒岡醤油醸造本店


 いつものメンバーで今井町に描きに行きました。今井町は古い町並みで有名で、「あさが来た」などのドラマのロケ地でも有名。わたしも過去何度も絵をかきに来ています。久しぶりに来ましたが、改めて広い区域に古い町並みが残っているのに驚きました。わたしはいろいろな場所に描きに行きますが、どの路地を回っても、まるでタイムスリップしたかのような古い町並みなのはここだけだなと思いました。

 恒岡醤油醸造本店の奥さんも、こんなに広く町並みが残っているのは日本ではここだけだと専門家に聞いたとおっしゃっていました。

 しかも観光客が比較的少なく静か。お土産店や飲食店も少なく大部分は普通の住居として、大切に使われているようでした。エアコンの室外機もごげちゃ色の木の柵で覆うなど町並みの景観を守るため住民の方々がきめこまかな配慮をされているようでした。

 ただ家を守っていくにはすごく大変、改築するには細かい規制があり昔どおりに戻さなければならず、今の若者の体格には家のサイズが小さいので、鴨井に頭を打つし、瓦もすこしでも違えばクレームがつくそうです。

 住民の方には苦労も多いようですが、誇りをもってこの町並みをまもっておられるようでした。

 この絵はあとちょっとで仕上がらず、1週間後、一人で再び行って完成させました。和歌山からは片道3時間です。わたしは現場で描く筆の勢いを大切にするため、家で写真を見て仕上げることはせず、必ず現場で見て仕上げます。これはずっと守っていることです。今回は気に入った絵になりました。


  


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2016年04月14日

南円堂の桜

 奈良、南円堂の近くの桜はさかりを少し過ぎていましたが、まだまだきれい。今年5枚目の桜です。わたしはこの時期の桜も好き。深みを増して、ちょっとくすんだえんじ色から下のほうのかすかな緑に変化するグラデーションが美しいと思います。
 今回は描き終って、奈良町を散歩。びっくりするぐらい観光客が増えて、お店もいっぱいで来ていました。こんなに人が多くては(自分もそのうちの一人だけど)、この地区では落ち着いて暮らせないのでは?と複雑な気持ちになりました。
  


Posted by びん at 11:38Comments(0)奈良の風景

2015年12月21日

奈良町の勝野家

 いつものメンバーで奈良町へ行ってきました。2階の窓が印象的なこの家が目に留まりました。丁度外に出ておられたこの家の奥さんに「この窓の形はどんな意味があるのですか」と尋ねると「私にもわからないんです」とのこと。でも江戸時代に建てられ、ずっと傷んだところだけを直しつつ、ほぼ建てられた時のまま住まわれていることなどお話しくださいました。京の町屋と同じく、奥行きがすごく深いそうです。
 この家を描かせてほしいと頼むと、ご親切にも向かい側の息子さんの家の玄関先で描いたらいいですよと言ってくださり、息子さんにも知らせてくれました。本当に嬉しかったです。
 奈良町のこの付近は、この家をはじめ、掃除が行き届いていました。この家はよく手入れされた植木がすっきりと置かれ、端正なたたずまいで、住んでおられる方の人柄がにじみ出ているようでした。
 完成した絵を奥様に見ていただき、褒めていただいたのも良かったです。いつものメンバーで描くのは、これで今年の描き納め。いつも次はどこへ描きに行きましょうかとみんなで頭をひねりました。描きに行く場所を考えるのって結構大変なんです。みなさんのおかげで今年もいろいろな場所で描くことが出来ました。
  


Posted by びん at 18:15Comments(0)奈良の風景

2015年11月16日

奈良公園の秋

 康子さん、幸子さん、純子さんのいつものメンバーで奈良に行きました。描き始めてすぐ雨が降り出し、近くの建物の軒下で雨宿り。1時間以上、本降りの雨で今日は描けないかなと思いましたが、お昼過ぎ天気が回復し、嬉しかったです。
 ここは東大寺の西側で小さな池があり、池に大仏殿が映り込んでとてもきれいな所。私たち以外でもたくさんの人達が絵を描いたり写真を撮ったりしていました。私たちもここで描くのは2度目です。今回は池の映り込みは描かず、池の縁の赤く染まった小さな木々やすすきを近景に入れました。1枚仕上げられて良かったです。
 帰りは県庁1階にあるカフェでお茶。ここは近鉄奈良駅に近く、コンビニ併設のカフェなので安い値段で一服できます。奈良のお店は便利な所はどこも混んでいますのでお勧めです。
  


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2015年11月07日

薬師寺東塔

 東塔が解体修理に入る前に描きに行ったもの。迷った挙句、描き始めてすぐ、薬師寺の方が来て、ここで描いたらあかんと言われました。ここは境内の外では?と言うと、ここも薬師寺の敷地内、1グループに認めるとみんながここで描く、マナーが悪くて困ってるんですと仰るのです。和歌山からはるばる来たし、これから何年も東塔を見られないので、迷惑をかけないようにするのでどうぞどうぞ描かせて下さいと頼み込んで、やっと渋々認めてもらいました。ところが一人去ったら別の方が来て、帰れ帰れと言われ、また頼み込む、しばらくするとまた別の方が来てという風に5~6回叱られました「冷や汗をかきつつ描いた作品です。
  


Posted by びん at 10:16Comments(0)奈良の風景