2016年03月04日

黒江の村田理容店


 黒江で見つけたレトロな理容店。古い木造家屋の一階一部を理容店にしてあります。二階に古い瓦屋根が見えるのがいいと思いました。昭和の初めぐらいに建てられたとのことです。

 描くのに意外と時間がかかり、3回通って完成。その間、理容店の奥さんや隣の奥さんが絵を見に来てくれていたので、完成した絵を見ていただきました。お向かいの奥さんも通りかかり、理容店のご主人も出てきてくれて、皆さんで絵を見てくれて嬉しかったです。

 皆さんの話によると、昔はこの通りは大変賑やかだったとのこと。海南駅に向かう国道をちょっと入った路地ですが、昔は国道沿いは繁華街になっており、芸者さんもいて歓楽街になっていた。黒江は漆で栄えた町ですが、漆の仕事をしている人達が歓楽街に行くのに通った道なんですよとのことでした。

 車がやっと1台通れるだけの細い路地。たまに人や車がとおるだけの今の静けさからは想像もつきません。ご主人の子供の頃は、漆関係の荷物を馬が運んでいたそうです。馬が通る道だったら狭くても良かったんですね。今は車社会、車が対向できる幅がないと通りとしては不便極まりない。だからこの路地もあまり使われなくなっているのでしょう。でも道幅が昭和初期のままというのは、とても貴重ではないでしょうか。ただ残念なことに、この路地の家々もどんどん新しく建て変わっています。この建物も三軒長屋になっているのですが、端の家は空き家になっているそう。仕方がないことかもしれませんが、すごくさみしい。姿を消さないうちに描いておかねばと思います。

 ただ皆さんは便利で住み慣れたこの家に一生住み続けると仰っていました。暖かい気持ちになりました。絵を描いていて付近の人達とこんな話が出来るのはとても嬉しいことです。
  


Posted by びん at 18:49Comments(0)和歌山の風景

2016年03月04日

姉の作ったちらし寿司

 桃の節句なので、姉がちらし寿司を作ってくれました。とてもおいしかったです。
  


Posted by びん at 11:15Comments(0)おいしいスケッチ